花粉症
公開日 2024年02月26日
セルフケアで症状軽減 花粉症
●花粉症とは???
花粉症の正体は、花粉に対して人間の体が起こす異物反応です。体の免疫反応が花粉に過剰に反応して、花粉症の症状がでるのです。花粉が目や鼻に入ると、体が花粉を外に出そうとするために、「くしゃみ」で吹き飛ばしたり、「鼻水」「涙」で花粉を洗い流そうとしているのです。
スギ花粉症は日本固有のアレルギー病です。スギ花粉の飛散量は年によって大きく変動しますが、近年、戦後に植えられたスギの木が大きく成長し、花粉の生産能力が高い状態になっています。また、気象の温暖化の影響で花粉は多く生産されるようになっているとも言われています。
スギ花粉は飛散は、2月頃から増え始め、3月にピークに達し、4月になると減り始めます。
●花粉症の予防
花粉症はアレルギー疾患をもっている人や、家族にアレルギー疾患を持つ人が、もたない人に比べてなりやすいと考えられています。大量の花粉に出会うと、何らかのきっかけでスギ花粉症を発症しやすくなります。花粉になるべく接しないことが最大の予防といえます。
セルフケア
1)外出時はマスク、めがね、帽子を着用
2)花粉の落ちやすいツルツルした素材の上着を着る
3)表面が毛羽立ったウールなどのコートは花粉が吸着しやすいので避ける
4)外から帰宅したら衣服や髪の花粉を払ってから家に入り、洗顔、うがいをする
5)ふとん、洗濯物を外に干さない
6)毎日こまめに掃除する。特に花粉の溜まりやすい窓際を念入りに
7)飛散の多い日は窓を閉めておく。換気は窓を小さく開けて短時間で済ませる
●症状がでたら???
花粉症の診断は、飛散時の症状の有無と血液中にある花粉に対する抗体の存在で診断されます。耳鼻咽喉科では鼻の粘膜を直接みて、アレルギーの反応を観察します。
花粉症の症状が起こり始めたごく初期では、鼻粘膜にまだ炎症が進んでおらず、この時期に治療を開始すると粘膜の炎症の進行を止め、早く正常化させることができるため、重症化を防ぐことができます。鼻の症状がある場合は耳鼻咽喉科、目の症状がひどい場合は眼科、また、内科、小児科、アレルギー科でも診療が受けられます。
症状がひどくならないために、一般的な注意事項として、睡眠をよくとること、生活習慣を保つことは、正常な免疫機能を保つために重要です。風邪を引かないこと、お酒の飲みすぎに気をつけること、タバコを控えることも鼻の粘膜を正常に保つために重要です。
☆この症状は風邪?それとも花粉症?
?鼻水がサラサラしている
?くしゃみが続けて出る
?鼻づまりがひどい
?目がかゆくなる
?毎年同じ時期に症状がでる
?体温はあまり上昇しない
?家族にアレルギー体質の人がいる
風邪と花粉症は症状が似ていますが、チェック項目に当てはまる症状が多い場合、花粉症の可能性があります。
●花粉症の治療
花粉症の治療には医療機関で行なう薬物療法、外科的療法、減感作療法があります。
治療と同時に、症状を軽減するためのセルフケアも大切です。テレビなどの花粉情報にも注意しましょう。